スーパーで季節問わず見かける「りんご」
食物繊維が含まれていていいとは聞きますが、実はそれだけでは無いんです。
今回は、意外と知らない「りんご」の秘密について共有できたらと思っています。

りんごの旬って?
りんご旬は品種によって異なりますが、比較的早くから収穫される「つがる」という品種は8月中旬から、遅くまで収穫される「ふじ」は翌年1月初旬までです。
長い期間にわたり品種を変えながら、旬のりんごが手に入るようになっているんですね。
では、上記期間以外にもりんごがスーパーに並んでいるのはなぜでしょうか?
それは、収穫後の貯蔵方法にあります。
りんごの貯蔵方法
りんごの貯蔵方法として日本で広く利用されているのが「CA貯蔵法」という方法です。
CAとは、Controlled Atmosphere の頭文字で、収穫後の果実の呼吸を抑えるために空気中の窒素・酸素・二酸化炭素を調整し鮮度を保つ方法です。
収穫後の果実の呼吸は、品質低下の主な原因になるため、
収穫後の呼吸を抑えることは、品質を保つために重要だと言われています。
*Control:管理・制御、Atmosphere :空気・大気
おいしいりんごの選び方
おいしいりんごのポイント
1 上から見てきれいな円形で軸が真ん中にある
2 皮の色が濃く、ハリ・つやがある
3 お尻側の花の跡が締まっている
りんごの完熟サイン
- りんごの皮が赤い品種:全体の赤みが強く、お尻側が黄色くなったら
- りんごの皮が青い品種:全体が黄緑がかったら
また、りんごには完熟するにつれて表面が油を塗ったようにテカテカする品種もあります。
これは人工的な油ではなく、りんご自身が表面を守るために分泌している物です。
ご家庭でのりんごの保存方法
箱にたくさん入っている場合
1度箱から、りんごを取り出し、りんごと新聞紙を交互に重ねて入れ直します。
その後は冷暗所にて保存します。
数個の場合
ビニール袋に入れて密閉、冷蔵庫の野菜室で保存します。その際、エチレンガスの発生が活発になり、早く腐敗してしまうため、決して逆さにしておかないようにしましょう。
また、りんごのエチレンガスにより、他の青果物の成熟を早めてしまうため、同じ袋に入れないようにしましょう。
りんごの栄養
りんごは、食物繊維はもちろん、カリウム・ポリフェノールなどを含み栄養価が高いのが特徴です。
食物繊維
水溶性食物繊維のペクチン、不溶性食物繊維のセルロースが含まれており、便秘の解消やコレステロールの吸収阻害が期待できます。
また、水溶性食物繊維のペクチンは、皮に多いので皮ごと食べられるとよりいいですね。
カリウム
カリウムには、体内の塩分は排出する働きがあるとされており、むくみ予防や高血圧予防が期待できます。
ポリフェノール
ポリフェノールは、果肉にも赤い皮にも含まれています。抗酸化作用や老化防止の効果が期待できます。
最後に
いかがでしたか?
意外と知らない、りんごの秘密は発見できたでしょうか。
りんごはカロリーも低く、栄養価も高いため毎日でも食べたい果物ですね。
果物も日常に取り入れ、より健康を目指しましょう!
参考文献
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/nfri_syokuryo56_4.pdf「農研機構 食品研究部門 食糧56号」
もっとからだにおいしい野菜の便利帳:高橋書店
からだにおいしいフルーツの便利帳:高橋書店
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